むかし、夕方になるとふらっとやってきて町の人たちと碁を打ってちょっとお酒を飲んでは
顔を赤くしてご機嫌になってふらっと帰っていくおじいさんがいたんだって。
あるときそのおじいさんが帰ろうとしたら、ネズミ捕りに仕掛けてあった油揚げに
目が行って、つい手を出したらパチンとはさまれて、大騒ぎしながら姿を消したんだって。
次の日町の人がネズミ捕りに手を挟まれた狐が酒樽の中で死んでるのを見つけて
「これがいつものおじいさんだったのか」ってわかって、かわいそうに思って
お祭りするようになったのが、今津にあるこの神社なっだって。